施術の意図、方針
主に第一頸椎、第二頸椎、第五頸椎のアジャストメントを軸に、骨盤など全体のバランスを整えます。
人体には常に重力が掛かり、ボーリングの球ほどの重さ、5kgほどの頭を支えています。それを支えているのが、首です。現代人は、スマホやパソコンなどの普及により便利にはなりましたが、ほとんどの人が前かがみになり、本来のカーブを失い、ストレートネックや逆弯曲になっています。
カーブの頂点のところが、第五頸椎です。アジャストメントでその人の持つ前弯カーブを作り、頭を楽に支えられるように首への負担を減らします。それにより、腰椎のカーブも作られてきます。
また、5kgほどの頭を真下で支えているのが、第一頸椎です。ここは、普通の頸椎と構造が違っていて、椎間板というクッションがありません。横を向いたり、動きを出せる代わりに、ズレが生じやすい場所です。
脳のすぐ側なので、ここの故障で脳からの神経伝達が妨害され、身体が治るための命令が全身に伝わりにくくなります。
結果、不調が続き、痛み、しびれ以外にも不眠、呼吸が深くできない、イライラするなど、一見関係なさそうですが、症状というものは外傷を除けば「身体の不調の結果であり、原因ではない」ことがほとんどです。
つまり、痛いところは悪くない!
では原因はどこにあるのかお分かりですね。首にあります。
アジャストメントの目的は2つ。
首を整える事により、
- 骨格全体の歪みを整える
- 脳からの治癒力を促進させる
アジャストメントが綺麗に決まると、一瞬で、ガチガチの筋肉がフワフワになります。また、検査でフラフラしていたバランスも瞬時に力が入るようになります。
肩が凝ったり、腰が硬くなるのも、頭のバランスが崩れた結果が多いです。傾きが出た結果、どちらかの筋肉は縮んで、反対は伸ばされてしまいます。「硬いですねー」と伸ばされている側を緩めてしまったら、もっと傾きは強くなると思いませんか?
延べ8万人、実人数15,000人を超える患者さんを診てきて、ほぼ毎日レントゲンで画像を診て、触診でおかしいところが合っているかを確認しているので、何をされているのか分からないくらいの触れ方で悪い箇所が分かります。
テレビやネットで溢れている右からボキ、次は左からボキみたいな鳴らせば良いボキボキではなく、適切なベッドを用いて負担を最小限にして適切な角度、適切なスピード、適切な位置で、無痛のジャストメントをし、首を本来のあなたが持つ良い位置に導き、自然治癒力を引き出します。
沢山の場所を触るよりも、少ない場所の施術で短時間で良くなったほうが、結果、身体への負担は少なくて済みます。
具体的な施術方法
第五頸椎のアジャストメントは、電動のトムソンテーブルを用いて行い、第一第二頸椎は上部頸椎専用テーブルを使います。アジャストメントは一瞬、無痛。そのまま、数分安静。
頭の重さを補正していた骨盤にも歪みが出ていることが多いので、骨盤と仙骨、場合により胸椎や四肢などもアジャストメント致します。