3月のメッセージ

骨盤はズレるのか

なんだかんだ今までこの事を扱っていなかったのが不思議でした、

そう、巷でよく言われている、

骨盤はズレるのか、歪むのか問題。

結論、ズレません。

え?て感じですよね。

でも捉え方によってズレとか歪むという言葉で正解かもしれません。

傾きは起きます。

???です。

まず、構造的に骨盤はかなり強靭な靭帯で関節が繋がっていてまあなかなか動きません。

それも高齢になるほど靭帯は骨化していくので一つの骨みたいになっていきます。

が、毎日レントゲンを見てますが、左右対称の骨盤画像なんてありません。

ではなんでズレとかいうのか。

カイロでは後方変異をposteriorからP、前方変異をanteriorからA、腸骨においては、内方変異をinternalからIN、外方変異をexternalからEXと非常にカッコよくむずかしそうですが、

これらを組み合わせてアジャストメントするんです。

例えばPIEX.PIINなど。ASは置いておきます。

これは仙腸関節で使うのですが仙腸関節を触りながらどの方向に動きが少ないかをスタティックパルペーション(静的触診)と言って関節を動かさないで押した感じ、パッと触った感じで判断したり、モーションパルペーション(動的触診)と言って関節を動かしてどちらが動かないかななんて判断したりします。

言うは易しだけど実際20年やっててもこれがムズカシイ。

どちらに問題があるかを見抜けないと正しいアジャストメントができないわけです。

正しいアジャストメントは正しい方向からのみ的確なスピード、角度、深さで行います。

カイロ界最も有名であろう方がYouTubeやってて、ハイ、ズレてますね、って大して触診もしないで、右からバン、左からバンてアジャストメントするんですけど、これ、なんで左右からか謎。何かで耳に挟んだら、両方やればどっちか当たるでしょって感じだった気がします。。ある意味卓越しすぎて下民にはわからない。

と、脱線しましたけど、フィクセーションという細かな関節の動きの悪さから問題が起こることはもちろんある。

それをよくわかっている先生が患者さんにわかりやすくズレとか歪みと伝えるのは正解。

しかしよくわかっていない施術家が、パルペーションもしないで音を鳴らせば良いという目的でズレてますねって言うのは大間違い。

私のやっているピアーズテクニックは仙腸関節を恥骨コンタクトでアジャストメントしています。だから触っているのは恥骨でも動かしているのは仙腸関節。

カイロでもピアーズ、ガンステッド、トムソン、ディバーシファイド、その他多数のテクニックありますが目的は同じかもしれません。

結論、何センチもズレたら人類二足歩行できません。

患者さんに、骨盤ズレてますか?と聞かれたらズレてませんと答えます。

骨盤ズレてるをうたっているのにはご注意を。

治療家の知識と伝え方の問題かもしれません。

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