日本は非常に資格についてが曖昧で正直、これを読んでいるあなたが明日、整体とかカイロで開業するったらできるんです。
え?です。
治療に関わる国家資格となるのは、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、鍼師、灸師、理学療法士、作業療法士などです。
つまり、一般に言う整体とかカイロってのは国家資格ではないんです。
アメリカでのカイロプラクティックの位置はドクターレベルです。
大学6年行ってレントゲンも撮れます。
私のようにカイロプラクティックを掲げて国家資格を持ってる人も、整体院と言う名前で国家資格持ってる人もいます。
が、実際は、国家資格があるかどうかなんかはホームページとか見ないとわからないですよね。
しかも理学療法士には開業権が無いので、持ってても公にしないケースも。
酷いもんです、3.4年学校行って何百万円も使ったのに、、
これには背景がありまして、確か昭和30年ごろにあんまマッサージ指圧師とか資格を持っている人が、整体とかカイロとか公的な資格を持たない人達に無資格でやるのはおかしいじゃねえかと裁判を起こしたもので、最高裁で職業選択の自由を奪うってことで指圧師達は敗訴したんです。
で、無資格者でも開業できるってことになり、現在までもそれがまかり通ってます。
国家資格が取れる専門学校には医療系なので3年、大学には4年行きます。
授業料は学校により違うと思いますが、400万とかはかかります。
一方、ただ単発のセミナーに行って即開業って人はいないと思いますが、スクールに1年2年行って開業する人も多いかと思います。
私は指圧専門学校もカイロのスクールもいくつか出てますが、国家資格の取れる学校では一般的な医学部のような勉強をします。
解剖学をはじめ、生理学や病気についてなど大まかな知識が入ります。
一方カイロなどのスクールでは臨床がベースなので学は少ないけど、特化した技術が得られるという感じです。
どちらも一長一短があり、学校で頭でっかちで臨床ができない人もいれば、技術はあるが、知識不足という人もいます。
今行っているスクールはとにかく臨床臨床。勉強なし、哲学のみです。
即臨床には繋がるでしょうけど、やはりベースには解剖や生理などが必要なので今の生徒が開業となると元々素人ですから知識不足となりますよね。
中庸って難しいですね。
さらにじつは国家資格を持っていた方が法律の制限も多く面倒です。
例えば広告制限。
腰痛 治します とか医師法にひっかかるのでアウト。
無資格ではオッケー
こうなってくると無資格のが良いのではないかとも思ってきます。
しかし信用度合いは圧倒的に国家資格を保持している先生でしょうから、もし私がこれからこういった仕事をしたいのだがと相談されたらまずは国家資格を取ることから薦めるかもしれません。
大切なのは自分の手に負えないとき、これは医療機関だなと思ったらそちらに送れるか、自分にできませんと言えるかの判断なんかが大切です。
結果、患者さんからしては、資格の有無はどうでも良くて、治してくれればいいってことですけど。